「バディプロフィール(바디프로필)」という言葉を初めて知ったのは、韓国のスタジオを何軒もまわっていた頃だった。ソウルには専用のスタジオがあり、SNSには撮影当日の様子を追う投稿があふれている。日本の「ボディプロフィール」は、この韓国発のカルチャーが土台になっている。
だから「せっかくなら本場・韓国で撮りたい」と考えるのは自然だ。一方で「渡航の手間や言語の壁を考えると、日本で韓国式のクオリティを求めた方が現実的」という声も多い。この記事では、韓国の一次情報(現地報道・調査データ)と国内スタジオの料金情報をもとに、どちらを選ぶべきかを数字で比較する。
結論から言うと、渡航費・宿泊費・言語対応まで含めた総額で比較すると、日本国内での撮影の方が費用と時間の両方を抑えやすいケースが多い。スタジオでの撮影費用だけを見れば、韓国が同水準かやや安いこともある。以下では、その根拠になる文化的背景・費用相場・渡航費込みの総額を、一次情報を引用しながら数字で見ていく。なお、撮影スタイルやクオリティの違いを現地を見てきた視点で比較したい方は韓国と日本のボディプロフィール撮影を徹底比較も参考にしてほしい(本記事は費用・文化・言語の数字比較、あちらはスタイル・クオリティの実体験比較というすみ分け)。
韓国のボディプロフィール文化——なぜここまで浸透したのか
韓国の市場調査会社エムブレイン トレンドモニターが成人1,000人を対象に行った調査(2022年5月公開)によると、バディプロフィールという流行の認知度は全体で38.6%、20代に限ると60.4%、30代でも49.2%にのぼる。「SNSでこのジャンルの投稿が増えたと感じる」と答えた人は78.9%だった。
流行の理由として最も多く挙がったのは「今の自分の姿を格好良く残せる」(58.3%)、僅差で「達成感を得られる」(48.6%)が続き、3番目が「自己管理をアピールできる」(46.7%)だった。英字紙The Korea Timesの報道(2021年9月)では、Instagramの「body profile」関連ハッシュタグ投稿が200万件を超えたと伝えられている。ブームの起点は2020年のコロナ禍による在宅時間の増加とされ、The Korea Heraldの取材では2020年6月頃にスタジオの予約が1ヶ月先まで埋まる状態になったと報じられている。
韓国のブログメディアbrunch.co.krは、バディプロフィールが広がった理由を3つ挙げている。①「理想の体型にならなければ撮れない」という目標設定装置として機能すること、②SNSで自己表現する文化が浸透したこと、③「何も思い通りにならなくても、自分の身体だけは思い通りにできる」という達成感(プチ幸福)を求める心理。撮影が単なる記念写真ではなく、体づくりのモチベーションそのものになっている点は、韓国美容カルチャーの価値観とも重なる。韓国美容好きがボディプロフィールに惹かれる理由や、2026年の韓国美容トレンドも合わせて読むと、この文化的背景がより立体的に見えてくる。
一方でThe Korea TimesやWikiTree、女性経済新聞は、過度な食事制限による摂食障害・生理不順・脱毛・脱水症状などのリスクも同時に報じている。「格好いい1枚のために、持続不可能な過度なトレーニングは有害になり得る」というフィットネスYouTuberのコメントも紹介されており、ブームの陰にある健康リスクは無視できない論点だ。
韓国で撮る場合——費用・準備期間・言語の壁
準備期間と食事管理
The Korea Heraldの取材では準備期間の目安として100〜130日が挙げられている。ウェルネス系メディアgazilab.coの解説記事ではもう少し幅を持たせて「3ヶ月から6ヶ月程度」としており、1日3食を抜かずに、体重1kgあたり2〜3.5g程度のタンパク質を摂る高タンパク食が基本原則とされる。この食事管理の考え方は韓国式ダイエットの解説記事で詳しく扱っている。
費用の相場
ソウルのバディプロフィール専門スタジオStudio Seasonの公開価格表では、室内・個人・ベーシック(コンセプト1つ)で33万ウォン、室内のプレミアム+(コンセプト3つ)で77万ウォンとなっている。屋外プランも含めた最上位設定(屋外・プレミアム+、コンセプト4つ)まで見ると最大88万ウォンだ。円換算の目安レート(2026年6月時点のデータで1ウォン≒約0.105円、1万ウォン≒約1,050円。出典: ecodb.net「韓国ウォン/円の為替レートの推移」。実際のレートは渡航時期により変動するため要確認)だと、室内プランのみなら約3.5万〜8.1万円、屋外プランを含む全体では約3.5万〜9.2万円になる。
韓国のQ&Aサイトa-ha.ioに寄せられた回答では、撮影費用のみでも段階に幅があり、基本撮影10万〜50万ウォン、スタジオ撮影20万〜100万ウォン台、高級スタジオは50万〜200万ウォン台、自分で機材を用意するセルフ撮影なら8万〜20万ウォン台という回答が示されている。つまり「撮影費用のみ」という括りでも下は8万ウォン(約0.8万円)のセルフ撮影から上は200万ウォン台(約21万円)の高級スタジオまで幅があり、Studio Seasonのような専門スタジオの公開価格(33万〜88万ウォン)はこのうち中間〜やや高めの帯に位置する。別の専門家回答では、準備込みの総額の内訳として「撮影費用30万〜70万ウォン+PT・ジム費用100万〜200万ウォン+食事・サプリメント代30万〜100万ウォン」が示されており、合計は200万〜400万ウォン(約21万〜42万円)になるという。この「撮影費用30万〜70万ウォン」は前段の「撮影費用のみ」の内訳とは別の回答内の数字であり、単純に足し合わせた数字ではない点に注意してほしい。スタジオ選び自体も重要な変数で、ソウルのスタジオ選び方ガイドではエリアごとの特徴を整理している。
言語の壁
日本語対応のスタジオでも、撮影中のディレクション(「肩を落として」「そこで止まって」など)はリアルタイムの韓国語で飛んでくることが多い。分からないと体の反応が一瞬遅れ、そのズレが仕上がりに出る。丸暗記でなくても基本フレーズを知っておくと当日の動きが変わるため、撮影で使える韓国語フレーズ集を事前にひと通り見ておくことをすすめる。
文章だけでは伝わらない部分は、LINEで直接聞いてみて。LINEで質問する日本で韓国式を撮るという選択肢
渡航せずに韓国式のビジュアルを求める動きも日本国内で広がっている。新大久保の韓国式フォトスタジオSTORYBOOTHの記事では、日本国内で個別カメラマンに依頼する場合の料金は一般に5万〜10万円程度とされ、同スタジオ自体は1万3千円からの撮影プランを提示している。
実例として、東京のStudio Le Tempsでは、ベストボディジャパン2021の入賞者2名が、照明・ポージングを韓国式にした撮影を行っている。K-POPのコンセプトフォトのような世界観をそのまま国内で再現する動きも増えており、K-POPコンセプトでの撮影ガイドやK-POPコンセプトフォトの応用方法ではその作り方を解説している。体づくりの方向性を韓国アイドル基準に寄せたい場合は、K-POPアイドルのボディメイク術も参考になる。詳細な料金の内訳比較は韓国vs日本の料金比較記事にまとめている。
日本で撮る最大の利点は、言語の壁がなく、ディレクションのニュアンスを取りこぼさない点、そして渡航のスケジュール調整や航空券・宿泊の手配が不要な点だ。
総費用比較表(渡航費込み)
韓国のスタジオ・準備費用は前述の一次情報(Studio Season価格表、a-ha.ioの専門家回答)と、2026年6月時点の為替レート(1ウォン≒約0.105円、出典: ecodb.net)にもとづく円換算。渡航費・宿泊費は季節や航空会社によって変動が大きく、本リサーチでは一次資料を確認できなかったため、表では具体的な金額を出さず「要確認」としている。渡航前に航空券・宿泊予約サイトで最新の実勢価格を確認してほしい。
| 項目 | 韓国(ソウル) | 日本(韓国式スタジオ) |
|---|---|---|
| スタジオ撮影費用のみ | 約0.8万〜21万円(8万〜200万ウォン台。セルフ撮影〜高級スタジオまで幅が広く、専門スタジオStudio Seasonの実例は33万〜88万ウォンで中間帯) | 約1.3万〜10万円(STORYBOOTH〜個人カメラマン) |
| 準備〜撮影までの総額目安(PT・食事・撮影費すべて込み) | 約21万〜42万円(200万〜400万ウォン) | 出典に基づく総額データなし。トレーニングを付帯するプランを選んだ場合のみ別途発生 |
| 往復航空券 | 要確認(時期・航空会社で変動大。本リサーチでは一次情報未収集) | 不要 |
| 宿泊費(2〜3泊) | 要確認(時期・宿泊施設で変動大。本リサーチでは一次情報未収集) | 不要 |
| 言語対応 | 日本語対応スタジオの事前確認が必須。撮影中の細かい指示は韓国語が基本 | 完全日本語対応 |
| 撮影までの移動・準備の手間 | 渡航スケジュール調整、現地滞在が必要 | 予約〜撮影まで国内完結 |
| 目安合計(渡航費込み・準備〜撮影まで通しで見た場合) | スタジオ撮影費用のみなら約0.8万〜21万円、準備込みの総額なら約21万〜42万円。ここに渡航費・宿泊費が別途加わる(上記の通り要確認) | 約1.3万〜10万円程度(トレーニング付帯プラン利用時は別途加算) |
上の「準備〜撮影までの総額」は韓国側の一次情報(a-ha.ioの専門家回答)にもとづく合算値で、スタジオ撮影費用の行とは別枠として扱っている(二重計上を避けるため)。撮影単体の費用だけを見ると韓国が必ずしも高いわけではないが、そこに渡航費・宿泊費が別途上乗せされる分、総額では日本国内での撮影の方が費用と時間の両方を抑えやすいケースが多い。
どちらが向いているか診断
韓国で撮ることが向いている人
- 「韓国旅行そのものを人生の記録にしたい」など、撮影を旅の体験込みで楽しみたい人
- 現地のコンセプト・照明・スタジオの空気感を、翻訳なしで直接体験したい人
- 渡航・宿泊のスケジュールと予算を確保できる人
日本で韓国式を撮ることが向いている人
- 言語の壁なく、細かいポージング指示をそのまま反映してほしい人
- 渡航費・宿泊費をかけず、撮影とトレーニングを同じ場所で完結させたい人
- 準備期間中も継続的にサポートを受けながら体づくりを進めたい人
Q. 韓国と日本、結局どちらが安いですか?
スタジオ撮影費用だけならおおよそ同水準か韓国がやや安いケースもある。ただし渡航費・宿泊費・準備期間中の言語対応コストまで含めると、日本国内で完結させた方が総額を抑えやすい。
Q. 韓国語が話せなくてもソウルで撮影できますか?
日本語対応スタジオを選べば受付や予約は問題ない。ただし撮影中のリアルタイムのディレクションは韓国語が基本になるため、簡単なフレーズを事前に把握しておくと当日の仕上がりが変わる。
Q. 韓国式の雰囲気は日本のスタジオでも再現できますか?
照明・ポージング・コンセプトを韓国式にした撮影は国内スタジオでも実例がある。K-POPのコンセプトフォトに近いビジュアルを渡航なしで作ることは十分可能だ。
Q. 撮影までの準備期間はどのくらい必要ですか?
韓国の現地報道では100〜130日、解説記事では3〜6ヶ月が目安とされている。極端な短期間での過度な食事制限は健康リスクの報告もあるため、無理のないスケジュールを組むことが前提になる。
まとめ——韓国と日本、それぞれの強み
韓国のバディプロフィール文化は、SNSと自己管理の可視化が結びついて生まれたトレンドで、その熱量には裏付けがある。一方で撮影までの総コストと言語の壁を考えると、日本国内で韓国式のクオリティを求める選択も十分に合理的だ。
BECOMEでは、韓国スタジオの視察経験をもとに、韓国式の照明・ポージング・コンセプト設計を東京で提供している。撮影までの総額や言語対応の負担を天秤にかけたうえで、自分に合う選び方を見つけてほしい。
迷ったら、まずLINEで気軽に相談してほしい。韓国の現場を直接見てきたSotaが、状況に応じて具体的に答える。料金と空き日程を先に見ておきたい場合は空き状況を確認するからも申し込める。プラン詳細や作例はBECOME公式サイトにまとめている。
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